中古パソコンショップやヤフオク、メルカリなどのフリマサイトで「OSなしのパソコン」が売られていることがありますよね。
OSがインストールされていないため、価格は安く設定されていることが多いです。
一方、フリマサイトでOSを検索してみると、Windows10や11などのOSがありえないほど安い値段で販売されています。
これを聞いた人の中には

OSなしのパソコンを安く買って、ヤフオクやメルカリで売っているOSをインストールすればいいじゃん!
そう思われる方もいるかもしれません。
確かに値段だけ見るとそうなんですが、実はこれ…結構ヤバいんです。
そこで今回の記事では
- OSを中古で購入するのは違法?なにか問題は?
- 中古のOSで注意すべきことはある?
についてお話していきたいと思います。
目次
OSの中古販売は違法とされている
結論から言いますと、OSを中古で購入するのはアウトと考えた方がいいでしょう。
OSなしの中古パソコンや自作したパソコンにOSを入れるには、OSがインストールされたディスクやUSBメモリーが必要となります。

ヤフオクやメルカリなどのネットオークションでは、中古のOSやノートパソコン用のリカバリーディスク、ノートパソコンから剥がしたプロダクトキーなどが出品されていますよね。
上の画像では即決で500円以下に設定されていますが、これはありえない金額です。
AmazonのWindows10、11の販売価格を見てみましょう。通常版で約12000円、Pro版で約15000円。Windows11にいたっては約27,000円です。
これを見ると、どう考えても500円以下というのはおかしいことがわかります。
だって正規品としてAmazonよりちょっと安い価格で出品すれば絶対に売れるんですから。そこをあえて500円に設定する意味がわかりませんよね。
ではこの異常に安いOSは、一体何なのでしょうか?
実はこれらの商品、法人(企業)向けライセンスを不正に入手したり横流しされたものなんですね。
つまり、ライセンスキー自体は(おそらく)本物で未使用ですが、使用期間が設定されている場合があります。つまり突然使えなくなる可能性があるということです。
特に中古で誰が販売しているかもわからないような商品の場合、実際に使用できる保証がどこにもありません。
当然違法ですから、フリマサイトで購入したOSについてMicrosoftに問い合わせることはできません(たまにいらっしゃるようですが…)。
ちなみにマイクロソフトからWindowsのライセンスを与えられるのは、そのパソコンやOSディスクの購入者だけ。後から譲り受けた人は使用することができないのです。
仮に中古で購入したOSやプロダクトキーが利用できたとしても、所有する権利を持っていないためライセンス違反となってしまう、ということですね。
マイクロソフトが商品一つ一つについて、「本人が利用しているかどうか」を確認しているかどうかはわかりません。
ですが違法となる以上、こういった中古のOSを購入して利用するのは避けるべきでしょう。
「再生PC用」と呼ばれているOSは個人は使用できない

「再生PC用」と書かれたOSがネットで売られていることがあります。「再生」とあるように、その名前だけを見ると「中古のパソコン向け」であるということはなんとなくわかりますよね。
しかし、再生PC用のOSは個人が扱って良いものではないので注意が必要です。
「再生PC用」のOSは、OraOrA!(オラオラ)
やデジタルドラゴン
、くじらや
、イオシス
といった中古PCを専門に扱う業者がマイクロソフトに特別に使用の許可を取っているOSなのです。
つまり、PC販売業者以外の個人が、このOSを利用してはいけないのです。
仮にこれを利用した場合、プロダクトキー認証の関係でマイクロソフトにバレてしまう恐れもありますので注意しましょう。
OSは新品での購入がオススメ!ただしサポート期間に注意!
OS | メインストリームサポート終了 | 延長サポート終了 |
Windows 7 | 2015/1/13 | 2020/1/14 |
Windows 8、8.1 | 2018/1/9 | 2023/1/10 |
Windows10 | 2022年5月10日 | 2025年10月14日 |
以上から、パソコンにインストールするOSは、中古ではなく新品を使用するようにしてください。
確かにお金はかかりますが、万が一逮捕なんてことになったらシャレになりませんからね。
先ほどお伝えしたように、Windows10の新品でも1万5000円もかからずに購入することができます。
ちなみにMicrosoft Windows 10には「Pro」と「Home」がありますが、一般の方であれば値段の安い「Home」を選んで頂いて大丈夫です。
ちょっと長くなるので細かい説明は省略しますが、「Pro」はビジネス向けであり、一般の方が普段使いするなら「Home」で問題ありません。
ちなみに2016年の7月末頃までは、Windows7や8のOSからWindows10に無料でアップグレード可能でしたが、現在キャンペーンは終了しています。
サポート期間を考えると、現段階で購入するOSはWindows10か11が間違いないでしょう。
Windows7のサポート期間は2020年1月14日で終了していますし、Windows8(8.1)も2023年1月10日までとなっていますので避けた方が無難です。
個人の方はWindows10か11を選びましょう。
パソコンの知識が”それなりに”ある方ならLinuxを導入するのもアリ


正規品を購入するべきなのはわかるけど…
さすがに1万5000円はちょっと厳しい…」
そんなあなたに一つ解決策があります。それは、Linux(リナックス)と呼ばれるOSを導入する方法です。
Linuxは無料のOSです。
Ubuntu(ウブンツ)やLinux Bean(リナックスビーン)など様々な種類があり、動作の軽いものからある程度のスペックが必要なものまで幅広く存在しています。
OS:Linux(リナックス)を導入するメリット・デメリットとは?
パソコンを動かすには必ずOSが必要です。
「今はOSを買う資金がないけど、余裕ができたらWindowsに乗り換えたい」
という方は、まずはLinuxを導入して利用しながら、お金を貯めてみてはいかがでしょうか。
ある程度お金に余裕が出来たらWindowsOSを購入し、使っているパソコンにインストールし直せばOK。
もちろんLinuxを使ってみて「これでもいいかな」と思えれば、そのまま使い続けてももちろんOKです。
初心者であればOS(Windows10か11)インストール済みのパソコンがベスト

そもそもパソコン自体そんなに詳しくないし、OSのインストールはちょっと…
そもそもLinuxなんて聞いたことがないですし…
確かにそうですよね。
パソコン初心者の方には、Linuxのインストールはもちろん、そもそもOSをインストールすること自体ハードルが高いかもしれません。過去の私もそうでした。
それにLinuxでは、マイクロソフト製のオフィスソフトをはじめ、普段使い慣れているアプリケーションが使えないというデメリットもあります。
そのため初心者の方は、OSが入っていないパソコンは避け、最初からOSがインストールされているパソコンを購入するのが間違いないです。
OSはサポート期間を考慮して、Windows10か11がインストールされたパソコンを選ぶようにしましょう。
オススメは中古パソコン専門店
そこでオススメしたいのが中古パソコンです。
「中古なんて汚いし、キズだらけだし、すぐ故障する」というイメージがあるかもしれませんが、それは昔の話。
今の中古パソコンは安くて高性能は当たり前、コストパフォーマンス抜群のモデルが多数販売されています。
ただし、購入場所には十分注意が必要です。
例えば中古パソコンは、リサイクルショップやメルカリ、ヤフオクなどのフリマサイトで購入することができますが、高額な取引だけにトラブルに発展するケースも少なくありません。
OSインストール済みの中古パソコンを買うなら、保証・サポートがしっかりしている中古パソコン専門店での購入を強くオススメします。
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