ある程度パソコンに精通してくるとパソコンを自作したり、手持ちのパソコンのメモリを増設する、といったことができるようになります。
今回はパソコンの自作や増設に使用するメモリについてのお話です。
メモリに限らず、パソコンのパーツを購入するとなると当然お金がかかります。なので金額は少しでも抑えたいところ。
そこで注目したいのが中古・ジャンク品のメモリですが、このような心配・疑問が生まれてくるかもしれません。
- そもそも買っても大丈夫な物なの?
- 問題なく使用できるの?
今回はこちらについて解説していきたいと思います。
目次
中古品・ジャンク品とは?両者の違いは?
中古品は文字通り中古の製品。パソコンショップであれば動作確認された物という認識でOKです。
ただ、メルカリやヤフオク、ラクマ等のフリマサイトで出品されている中古のパーツは動作確認されていないことが多く、基本ジャンク品と思っておいた方がいいでしょう。
一方ジャンク品は一般的に「そのまま使える見込みがないほど故障・損耗し、本来の製品としての利用価値を失っている品物」なんて表現をされることが多いです。
パソコンにおけるジャンク品とは、故障したパソコンから使えそうな部品を取り出したけど、動作確認をしていないもの、という認識でいいかと思います。
イメージとしては、電源ボタンを押しても起動しなくなったパソコンから取り出したメモリ、といった感じですね。こちらですとわかりやすいのではないでしょうか。
「故障したパソコンから取り出したメモリなんて使えないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、メモリの寿命は半永久的、少なくとも10年間はもつとされています。
もちろんこれは「通常の使用では」という条件ですので、何回も床にパソコンを落としたことがあるといった場合は10年以内に故障することもあります。
メモリはジャンク品の中でも最も見かけるパーツの一つ
中古パソコンショップの実店舗に行くと、メモリが単品で販売されているのをよく見かけます。
電源やCPUといったパーツの中古品は取り扱っていないお店でも、メモリだけは置いてある、なんてことが結構あるんですね。
なぜメモリの中古が多いのでしょうか?
それは、パソコンの性能に限界を感じた時に、最初に交換(または増設)する部分がメモリである、ということが多いためです。
実際に私もメモリの増設は何回も行っています。
初心者の方はメモリの増設なんて聞くと「自分にはできない!」なんて思いがちですが、全然そんなことはありません。
例えばノートパソコンであれば、裏蓋のネジを外して古いメモリを外し、新しいメモリをセットするするだけ。スロットが複数あればその分追加することができます。
とても簡単なので初心者の方でも全然できますよ(機種によってはできない機種もあります)。
今この記事を読んでいる方の中にも、「パソコンの自作や部品を交換したことがないけど、メモリの増設ならしたことはある」という方はいるかもしれませんね。
例えば、もともと2GBのメモリが2枚入っているパソコンがあったとしましょう。そのうちの1つを4GBのメモリに増設(交換)した場合、2GBのメモリが1枚余りますよね。
他にパソコンをいくつか持っている方ならまだしも、1台しか持っていない方にとっては正直使いみちがありません。結果、中古市場に流れていくことになります。
また、故障したパソコンでもメモリだけは使えることが少なくありません。そのため流通量が多く、見かける頻度も多いということです。
メモリの種類と規格に注意!
「とりあえず新製品!」と高性能なメモリをAmazonあたりで購入しても、パソコンによっては使用できない場合があります。事前に確認しておくべきポイントを以下にまとめました。
インターフェース(形状)
- デスクトップパソコン → DIMM
- ノートパソコン、液晶一体型パソコン → SO-DIMM
デスクトップパソコンはDIMM、ノートパソコンと液晶一体型パソコンはSO-DIMMのモジュールになります。
言葉で説明してもわかりづらいと思いますので、実際の物を見た方が早いかと思います。
上がデスクトップパソコン用、下がノートパソコンと液晶一体型パソコン用になります。
規格
メモリには以下のような規格(種類)があり、数字が大きいほど新しい世代となっています。
- DDR SDRAM
- DDR2 SDRAM
- DDR3 SDRAM
- DDR4 SDRAM
上から第1世代、第2世代、第3世代、第4世代と呼ぶことが多いです。ただしそれぞれに互換性がないことに注意が必要です(ピンの数が異なる)。
これは自分が使っているパソコンのマザーボードによって対応するメモリが異なるためです。もし新しい世代のメモリを使いたいのであればマザーボードも交換する必要があるというわけですね。
もっともその場合であればパソコン自体を買い替えた方がオトクです。中古パソコン自体を購入する際は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
ジャンク品の多くは動くが「基本動いたら儲けもの」のスタンスで
最近のパソコンであれば多くがDDR3、DDR4であるかと思います。これらの規格であれば、しっかりと動作確認も行われて「中古品」として販売されていることが多いです。
ただDDR2などの古い世代のものは「ジャンク品」としてカゴにまとめて放り込まれていることも多いですね。
いくらメモリが丈夫とは言え、ジャンク品のメモリは動作未確認な上に雑に扱われているため、いざ購入してパソコンに取り付けても動かなかったというケースもありえます。
多少雑に扱っても動くことが多いと思いますが、基本的に「ジャンク品は安いが動いたら儲けもの」くらいに思っておいた方がいいと思います。
メモリは「ジャンク品」ではなく「中古品」での購入がおすすめ
以上から動作確認済の中古のメモリ、ジャンク品のメモリをおすすめ方は以下のような感じになります。
- 新品を買うお金はないけど中古品のメモリなら買える
- 確実に動作するメモリが欲しい
- 中古のメモリを買うお金がない
- 少しでもメモリにかかる費用を節約したい
- まとめ買いしてどれか動けばいいや(動かなくても仕方がない)
お金がない方はジャンク品にかけてみるのも1つの方法です。ただ動かない可能性がありますので、そこを納得した上で購入する必要があります。
とはいえ、管理人はどうしてもお金がない場合を除き、基本的にはジャンク品ではなく、動作確認された中古メモリの購入をオススメします。
ちなみにですが、メモリの外観は気にしなくてOK。メモリはパソコンの内部に設置されているため、外側からは一切見えません。動けば良いんです。動けば(笑)。
先ほどお話ししたように、メモリはフリマサイトではなく、信頼できる中古パソコン専門店で購入頂くのがベストです。
中古のメモリを取り扱っているショップはいくつかありますが、在庫が豊富なのはパソコン工房ですね。メモリを安く購入したい方はぜひチェックしてみて下さい。
PC工房公式サイト:https://www.pc-koubou.jp/
手持ちのパソコンが古く(Windows8以前のもの)、メモリの増設だけではパフォーマンスの改善は厳しいかなと言う方は、この機会に中古パソコンを購入されるのがコストパフォーマンス的にもオススメできます。
ただ、購入する場所はフリマサイトやリサイクルショップなどではなく、保証・サポートがしっかりしている中古パソコン専門店をおすすめします。
実店舗よりもコスパに優れ、保証が充実しているネットショップを管理人Haruが厳選しましたので、中古パソコンを検討されている方はぜひご覧になってくださいね。
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