中古のHDDやSSDは危険?購入時の注意点や故障時の対処法も解説

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中古のHDDやSSDは危険であり、安いだけで飛びつくと後悔する可能性
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パソコンのデータを保存する際に必要なパーツがストレージです。

ストレージには主にHard Disc Drive(ハードディスクドライブ:以下HDD)Solid State Drive(ソリッドステートドライブ:以下SSD)があります。

HDDやSSDは昔に比べるとかなり安くなりましたが、容量によっては1万円を超えるものが少なくありません。

そのため、「少しでも安く買いたい!」と中古のHDDやSSDを検討している方がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

ストレージは消耗品であるため、安易に中古のHDDやSSDを購入するのは非常に危険。購入する際には注意が必要となります。

この記事では、中古のHDDやSSDの購入を検討している方に向けて必要な情報をまとめました。ぜひ参考にしてください。

タップできる目次

中古のHDDやSSDは劣化に注意!保証がない場所で買うのは非常に危険

ストレージは使用期間が長いほど劣化

HDDやSSDは使用期間が長くなるにつれて老朽化していきます。つまり、中古のストレージは必ず劣化しているということです。

パソコンのパーツは他にCPUやマザーボード、メモリ等がありますが、ストレージは他のパーツに比べて使用可能な期間が短い傾向にあります。一般的にHDDの寿命は3年、SSDの寿命は5年程度とされており、特にHDDは一番最初に故障する可能性があるパーツと考えていいでしょう。

ただ個人によりパソコンの使い方が異なるため、3年や5年という数字はあくまで目安です。何年使ったら絶対に壊れるという明確なものはなく、ストレージの故障はある日突然やってきます。

  • 処理速度が遅くなる
  • 再起動を繰り返す
  • シャットダウンする
  • 異音がする

これらはストレージ故障の前兆症状ですが、SSDはHDDと比較して症状が出にくい傾向にあり、HDDでもこれらの症状が必ず出るというものではありません。

以上から、中古のHDDやSSDは少なからず劣化しており、故障するリスクがあることを納得した上で購入する必要があります。

つまり、保証がない場所で中古のHDDやSSDを購入するのはかなり危険であるということです。

CrystalDiskInfoでSSDの状態を確認

ちなみに、HDDやSSDの劣化具合はフリーソフトのCrystalDiskInfoなどで確認できます。上の画像は「正常」で問題ありませんが、他に「注意」「異常」「不明」があります。

毎日起動して確認する必要はありませんが、月1回くらいはストレージの状態を確認し、大事なデータは普段からバックアップしておくことが大切です。

中古のHDDやSSDは買う価値がある?【結論:ナシ】

中古のHDDやSSDは買う価値があるのか

それでは少なからず劣化している中古のHDDやSSDを買う価値はあるのでしょうか?

管理人的にはナシです。理由を解説します。

まずストレージを購入する理由ですが、以下の2つが多いのではないでしょうか?

  1. 外付けストレージとしてデータを保存する(万が一のためのバックアップ)
  2. パソコンのストレージを交換(換装)する

管理人はあえて故障のリスクが高い中古のストレージを使用する必要性を感じません。

基本的に中古ストレージの保証期間は1週間程度、初期不良のみです。

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また、「重要なデータを保存しないなら中古のHDDは利用価値はある」という意見がありますが、そもそも重要ではないデータを保存するために新たにストレージを購入する人なんていませんよね。

間違ってもメインのストレージとして使用できませんし、以前よりも価格がかなり下がっている今、あえて中古のストレージを選ぶ必要はほぼないでしょう。

結論:HDDやSSDは新品を買うべき

ストレージを買うなら自社製造の4メーカーがおすすめ

例えばAmazonで「SSD」と検索すると、3,000件を超えるSSDがヒットします。その中には、よく知られたメーカーから、初めて聞くようなメーカーまで様々です。

よく見聞きするメーカーのHDDやSSDであれば、購入後に問題が起こることはほとんどありません。ですがより安心して使用するためには、信頼性が高いメーカーのストレージを選ぶことをおすすめします。

管理人がおすすめするのは、自社で部品を製造している以下4つのメーカーです。

  • Samsung(サムスン)
  • Crucial(クルーシャル)
  • Western Digital(ウエスタンデジタル)
  • KIOXIA(キオクシア)

ここからは、管理人おすすめのSSD(SATA、M.1各1個ずつ)をご紹介します。購入の参考にしてください。

  • SSDにはSATAとM.2(NVMe)がありますが、性能は圧倒的にM.2が優れています。ただ古いパソコンにはM.2スロットが搭載されていないことが多いので、購入の際は注意してください。
  • SATA SSDでもHDDに比べると圧倒的に速いので、可能であればストレージはHDDではなくSSDを購入しましょう。

SamsungのおすすめSSD

CrucialのおすすめSSD

Western DigitalのおすすめSSD

KIOXIAのおすすめSSD

HDDやSSDが壊れたらパソコンはもう使えない?修理する方法は?

HDDが壊れたらパソコンは使えないがSSD換装で復活&爆速に

パソコンのHDDやSSDが故障した場合、そのままの状態では使用することができません。

電源ボタンを押してパソコンを起動しても、パスワードやPIN入力画面までいかない場合は、新しいストレージに交換して、OSを新たにインストールする必要があります(クリーンインストールといいます)。

一方、故障の前兆があってもパソコンを使用できる場合は、新しいストレージにデータをコピーして交換(クローンを作成して換装)すればデータをそのまま移行して使い続けることができます。

動作が異常に遅くなったり、突然シャットダウンするなど故障の前兆がみられた場合は、できるだけ早く新しいストレージに換装するようにしましょう。

ストレージがHDDの場合は、この機会にSSDに換装するのがオススメ。CPUが多少古くてもHDDからSSDにするだけで、パソコンの動作が劇的に速くなります

SSDへの換装はプロの業者に依頼するのが間違いないですが、サービス料が数万円と結構高額であること、またそれほど難しい作業ではないので、自分で挑戦するのもアリ。実際管理人も自分で行っています。

ここでは以下の2つについて簡単に解説します。

パソコンのHDDが故障した or 故障しそうな場合の対処法2つ
  1. 故障したHDDを新しいSSDに交換してOSを再インストールする方法
  2. HDDのデータを新しいSSDにコピーしてクローンを作成し交換する方法

故障したHDDをSSDに換装してOS(Windows)の再インストールを行う方法

壊れたHDDをSSDに交換してWindowsを再インストールする

HDDが故障してパソコンが起動できない場合は、新品のSSDに交換して、OS(Windows)の再インストールを行います。

用意するものは以下です。

新品のSSDにWindowsを再インストールするために必要なもの
  • 新品のSSD
  • USBメモリ(8GB以上)
  • Windowsのプロダクトキー(パソコンに貼ってあるので確認してください)
  • 精密ドライバー(パソコンの裏蓋を外すために必要)
  • 静電気防止グッズ(手袋、リストバンドなど)

手順としては、

新品のSSDにWindowsを再インストールする方法・手順
  1. パソコンの電源を落とし、バッテリーを取り外す。
  2. パソコンから故障したHDDを取り外し、新品のSSDと交換する。
  3. 故障していないパソコンでWindowsのインストールメディア(USBメモリ)を作成する。
  4. 新品のSSDに交換したパソコンにインストールメディアを接続する。
  5. パソコンを起動してBIOS画面を表示させ、起動デバイスの順番の1番目をインストールメディアに設定してセーブする。
  6. パソコンが自動で再起動され、インストーラーが起動する。画面の手順通りに進めるとパソコンが再起動する。
  7. 再びBIOS画面を表示させ、起動デバイスの順番の1番目をSSDに設定してセーブする。
  8. パソコンが自動で再起動され、セットアップ画面が表示される。画面の手順通りに進める。
  9. Windowsのプロダクトキーを入力して認証する。

これでパソコンが無事に使えるようになります。ただし今までのデータが全て消えている状態なので、アプリのインストールなど再度行う必要があります。

HDDのデータを新しいSSDにコピーしてクローンを作成して換装する方法

HDDからSSDに乾燥すれば爆速になる

HDDに故障の前兆症状がたまに見られているレベルであれば、新しいSSDにデータをコピーしてクローンを作成できます。

HDDのデータを新品のSSDにコピーして換装するために必要なもの
  • 新品のSSD(容量はHDDより多いもの)
  • SSDのケース、ケーブル
  • マウンタ(必要であれば)
  • クローン作成ソフト(Macrium Reflect8Samsung Data Migrationなど)
  • 精密ドライバー(パソコンの裏蓋を外すために必要)
  • 静電気防止グッズ(手袋、リストバンドなど)
Macrium Reflect Free Trials

フリーのクローンソフトはいくつかありますが、管理人のオススメはMacrium Reflect8です。

Samsung Data migration

コピー先のSSDがSamsung(サムスン)製なら、Samsung Data Migrationがオススメ。管理人の好みもありますが、使い勝手はMacrium Reflect8よりも優れている印象です。

手順は以下になります。

HDDのデータを新品のSSDにコピーして換装する方法・手順
  1. パソコンを起動する。
  2. 新品のSSDをケースにセットし、ケーブルでパソコンと接続する。
  3. クローン作成ソフトを起動し、HDDのデータをSSDにコピーする。
  4. パソコンの電源を落とし、バッテリーを取り外す。
  5. パソコンの裏蓋を外し、HDDを取り出し、SSDを取り付ける。
  6. バッテリーを装着し、パソコンの電源を入れて問題なく起動することを確認。

HDDの動作が遅くてストレスを感じている方はぜひ挑戦してみてください。

まとめ:ストレージは新品購入するべき!おすすめは自社製造の4メーカー

中古のHDDやSSDに関するまとめ
  • HDDやSSDは消耗品であり、中古品は必ず劣化しており故障のリスクがある
  • 中古のHDDやSSDの保証期間は短いため、新品で購入するのがベスト
  • HDDよりもSSDの方が圧倒的に性能が高いため、ストレージはSSDがおすすめ
  • SSDにはSATAとM.2があるが、古いパソコンにはM.2スロットが搭載されていない場合がある
  • SSDのおすすめメーカーはSamsung(サムスン)、Crucial(クルーシャル)、Western Digital(ウエスタンデジタル)、KIOXIA(キオクシア)
  • パソコンのストレージが故障したら新品のストレージに交換してクリーンインストールすれば使える
  • 故障の前兆が出ているならすぐにストレージの交換を行う。
  • OSのインストールにはUSBメモリ、Windowsのプロダクトキー、精密ドライバーが必要
  • SSDの換装には、SSDのケース、ケーブル、クローン作成ソフト、精密ドライバーが必要

ストレージを中古で買うのはリスクが高いです。昔と違いストレージの価格が下がっているので、中古ではなく新品の購入をオススメします。

そしてストレージはHDDではなく、SSDを選びましょう。SSDの速度を体感すれば、100人中100人がSSDを選ぶのが理解できるはずです。

メーカーは自社でパーツを製造しているSamsung(サムスン)、Crucial(クルーシャル)、Western Digital(ウエスタンデジタル)、KIOXIA(キオクシア)が間違いないです。

パソコンのストレージが故障した場合、裏蓋を外してストレージにアクセスできるパソコンなら、新品のSSDに換装し、クリーンインストールまたはクローン作成により、そのパソコンを使い続けることができます。

ぜひ参考にしてくださいね。

中古のHDDやSSDは危険であり、安いだけで飛びつくと後悔する可能性

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