データを記録する際に必要なパーツであるHard Disc Drive(ハードディスクドライブ:HDD)、Solid State Drive(ソリッドステートドライブ:SSD)。
今回は中古パソコンに搭載されているHDD、SSDの注意点についてお話していきたいと思います。
HDDは使えば使うほど劣化していく
パソコンに搭載されているHDDは使用期間が長くなるにつれて老朽化していきます。
パソコンのパーツにはHDD以外にもCPUやマザーボード、メモリ等がありますが、HDDは他のパーツに比べて使用可能な期間が短めとされています。
そのため、中古のデスクトップパソコンやノートパソコンを購入する際はHDDの劣化状況に注意する必要があるのです。
こんなことを言うと「おいおい注意しろとは言うけどさ、そもそも劣化してるかどうかなんて見た目でわかるの?」というお怒りの声が聞こえてきそうです。
その通り。目視ではHDDがどのくらい劣化しているかを確認することはできません。長期間使用したHDDは今日普通に使用できたとしても、明日壊れてしまうことは十分に考えられます。
HDDがどれくらい劣化しているかはフリーソフトで確認することも可能ですが、店頭で確認するのは現実的に難しいでしょう。
HDDの寿命は平均3~4年程度とも言われていますが、個人によりパソコンの使い方も異なるため、何年使ったら壊れるという明確なものはありません。それはある日突然やってきます。
ちなみに現在のHDDの状態を確認するのにオススメのフリーソフトはCrystalDiskInfoになります。
HDDが壊れたらそのパソコンはもう使えない?
実際壊れた場合は「どうしよう!バックアップしてない!」「新しいパソコンを買い換えるお金がない!」なんてことになりそうですが…諦めないでください!
HDDからデータを抜き出せる可能性があります。
方法の一つはプロの業者に頼むというもの。かなり高額になりますが、思い出の写真や動画があって「いくらかかってもいいから取り出したい」という場合はプロの業者にお願いするようにしてください。
ここでは「ダメならダメで仕方ないや」「大事なデータはDropboxなどのクラウドに保管しているのでOK」という方向けに、自分でデータを取り出す方法をご紹介します。
まずHDDのケースを購入します。以下はAmazonで実際に私が購入したものです。
パソコンの裏蓋のネジを外してHDDを取り出し、ケースに取り付けます。そしてフリーソフトでデータを取り出すのです。
HDDは多くのパソコンで交換が可能
HDDはほとんどのパソコンで同じ形状のものが使用されているため、新品のHDDを購入して古いHDDと交換することができます。
ただし、形状は同じでもIDEとシリアルATA(SATA)という2種類の接続端子がありますので、交換しようと考えているパソコンのHDDがどちらの仕様になっているか確認が必要です。
また、2.5インチと3.5インチというサイズ違いもあります。購入時は間違えないようにチェックしてくださいね。
ちなみにノートパソコンであれば、ほぼ100%2.5インチサイズのHDDが使用されています。デスクトップパソコンは市販のものであれば3.5インチがメインです。
ただし、デスクトップの場合はアダプターを使用することで2.5インチのHDDも内蔵可能となっています。
パソコンのHDDを交換する場合は、必ずリカバリーディスクを用意しておきましょう。
パソコン購入時に付属していた場合は、HDDを交換した後にそのリカバリーディスクを使用して再セットアップすることができます。
紛失した、あるいははじめからリカバリーディスクがないという場合は作成する必要があります。
そしてもう一つ、現在使用しているHDDに必要なデータが入っている場合は、あらかじめ外付けのHDDやUSBメモリなどに移動させておきましょう。
ソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)もおすすめ
ノートパソコンのHDDを交換する時は、HDDではなくSSDに変更することもおすすめです。SSDはHDDよりも速度が速いため、起動やデータの読み込み、書き込みが非常に素早く行えるようになります。
SSDに換装すれば、少し古いパソコンであっても驚くほど生まれ変わります。手順も通常のHDDへの交換とほとんど変わりありません。
発売からしばらく経っているパソコンを中古で購入するにあたって、起動の遅さは気になるポイントです。その購入予定の中古パソコンがHDD内蔵である場合は、事前にSSDへの換装も考慮しておくと良いかもしれませんね。
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劇的に速くなりますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。