2003年12月24日に発売されたThinkPad X40。LenovoのThinkPadシリーズの中でも根強い人気があり、ThinkPadファンの中でも名機とされています。
この記事では「ThinkPad X40は2024年で使えるのか?」「SSDの換装は可能なのか?」について解説します。
「ThinkPad X40」は2005年に発売されたIBM製最後のThinkPad
ThinkPadは2005年を境に、IBMからLenovo(レノボ)へと発売元が変わりました。この記事で紹介するX40は、IBMが発売した最終版のThinkPadの一つです。
ThinkPad X40には様々な型番のものがあり、当時の価格で17~21万円と非常に高価でした。現在は中古市場で5,000~10,000円程度で購入できます。
当時OSはWindowsXPが搭載されていましたが、現在ではOSなしのジャンク品として売られている場合が多いです。
20年近く前に発売されていたノートパソコンということで安く購入できるものの、安い以外にThinkPad X40を購入するメリットがあるのかどうか、気になるところですよね。
今購入して果たして使いものになるのか?この後でくわしくみていきたいと思います。
ThinkPad X40の性能は今の目で見ると厳しいものがある
ThinkPad X40のHDD容量は20~40GBです。ブルーレイディスクの容量は25GBですし、iPhoneでさえ現在は多くの人が64GBモデルを購入する時代ですから、今の目で見ると少ないことがわかります。
ThinkPad X40には、ノートパソコンに通常使用される2.5インチではなく、1.8インチのHDDが搭載されています。当時ですらあまり使われていなかったので、「存在自体知らなかった」という人もいるかもしれません。
そしてこの1.8インチのHDDには欠点があり…速度が非常に遅かったんです。起動から何からとんでもなく時間がかかる…ThinkPad X40の最大のデメリットでした。
ただ改善する方法があります。
こちらであれば変換アダプタ不要で換装できます。
中古本体の価格が安いので、強化のためのパーツにお金をかけてみるのもいいでしょう。
メモリについては最大で1536MB。ただしこれはスペックの高いモデルに限られ、スペックの低い型番のX40では1280MBが最大となります。
メモリは初期状態では256~512MBなので、入手したThinkPad X40のメモリ容量によっては、メモリを追加購入して増設することをおすすめします。
画面解像度はどの型番であっても「1024×768」です。こちらも現在のモデルと比較するとかなり低め。とはいえ画面サイズが12.1インチということもあり、そこまで違和感なく使えると思います。
Wi-Fiについては、対応しているモデルとそうでないモデルがありますので注意。購入前に確認が必要です。
以上からもわかるとおり、ThinkPad X40の性能については正直厳しいものがあります。
ThinkPad X40は無料OS「Linux」をインストールして使用するのがオススメ
WindowsXPがインストールされているThinkPad X40の場合、OSそのままで古いソフトを楽しむという活用方法があります。
しかしOSなしのThinkPad X40を購入した場合は、当然ですがOSのインストールが必要です。
ThinkPad X40は非常に古い機種のため、Windows10や11のシステム要件を満たしておらず、インストールすることはできません。
「Windows7であれば動作する」という報告をネット上で見かけますが、動作が重くなってしまうため、正直メリットはないでしょう。
そこで管理人の提案としては、WindowsではなくLinuxを導入してThinkPad X40を活用することをおすすめします。
Linux(リナックス)は無料で配布されているOSです。Linuxの中でも軽量なPuppy LinuxやLubuntuといった種類のものを入れれば、ThinkPad X40でも満足に動作することが予想されます。
WindowsXPなど、サポート切れのOSをインストールした状態でネット接続するのは非常に危険ですが、Linuxであればネットに接続しても問題はありません。
本体の値段が安いため、「Linuxを一度試してみたい」という方にもThinkPad X40の購入はおすすめできます。
Linuxについてもう少し知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
>>OS:Linux(リナックス)を導入するメリット・デメリットとは?