Puppy Linuxは古い低スペックPCでも快適に動作する軽量OS

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パソコンが古くて最新のWindowsを導入できない時、代替のOSとして候補に挙がるのがLinux(リナックス)です。

LinuxはWindowsと比較してシステム要件がゆるいので、古くてスペックが低いパソコンでも結構快適に動作する傾向にあります。

今回紹介するのは、Linuxの中でも最も軽量なディストリビューションの1つであるPuppy Linux(パピーリナックス)です。

10年以上昔のパソコンでも快適に動作するPuppy Linuxについて、わかりやすく解説します。

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Puppy Linuxのシステム要件(動作条件)を見ればどれだけ軽いのがわかる

Linuxで軽いディストリビューションと言えばPuppy Linuxの名前は必ず挙がりますが、それはシステム要件(動作条件)を見て頂ければわかると思います。

Puppy-431JP2012(4.x系)
Precise-571JP(5.x系)
  • CPU:Pentium 166MMX
  • メモリ:128MB
  • CDROM:20倍速以上
  • CPU:i586(Pentium)、AMD K5
  • メモリ:256MB以上
  • CDROM:20倍速以上

パピーリナックス 日本語版より

このスペックなら10年前のパソコンでも満たしていることが多く、他のディストリビューションでは無理でもPuppy Linuxなら導入できるというわけです。

PuppyLinuxの4つの特徴

①:要求スペックが低くて動作が軽い

Puppy Linuxはパソコンのスペックが低くても快適に動作するため、かなり古いパソコンでも導入可能です。これこそPuppy Linuxの最大の特徴と言えるでしょう。

②:CD-RやDVD-R、USBメモリから起動できる(Live CD、Live DVD、Live USB)

Puppy Linuxはストレージ(HDD、SSD)にインストールしなくても、CDやDVD、USBメモリから起動することができます。

ダウンロードした.isoファイルをCD-R(またはDVD-R)に焼いて光学ドライブにセット、またはUSBメモリにインストールしてパソコンに接続します。

外付けのデバイスが接続されている時はPuppy Linux、取り外せばWindowsのパソコンをそのまま使うことができる、というイメージです。もちろんストレージに直接インストールすることもできます。

③:推奨はフルインストールではなく「フルーガル(Frugal)インストール」

フルーガルインストールはPuppy Linuxに特徴的なインストール方法です。Windowsや他のLinuxがインストールされたパーティションに、Puppy Linuxをコピーして同居させることができます。

フルーガルインストールすると、Puppy Linux本体は読み取り専用(書き込み不可)のsfsに、導入後の変更部分(差分)は別ファイルとして保存されるようになっています。

フルーガルインストールすることにより、導入後に何か不具合があっても、差分ファイルを読み込まずに起動することで、簡単に元の状態に戻すことができるのです。

Puppy Linuxはストレージにフルインストールするのではなく、フルーガルインストールが推奨されているのはこれが理由です。

④:日本語化フォーラムがある

パピーリナックス 日本語版で日本語版がアップロードされていますが、2014年1月18日を最後に更新されていません。

ただPuppy LinuxにはPuppy Linux 日本語 フォーラムがあります。日本語フォーラムでは6.x系以降も有志の方が日本語化してくれており、感謝しかないですね。

Puppy Linuxの最新情報や何かわからないことがあった時は、まずは日本語フォーラムをのぞいてみるといいでしょう。

Puppy Linuxのおすすめソフト

オフィス関係

インターネットブラウザ

メーラー

画像編集

音楽再生

動画再生

オンラインストレージ

その他

オフィスはLibreOffice、ブラウザはGoogleChrome、画像編集はGIMP、動画再生はVLC media playerなど、Windowsでもよく聞く有名どころのソフトが結構使えます。

そしてちょっと特殊なのがWineです。WineはPuppy Linux上でWindowsのソフトを動かすソフトになります。

起動できないソフトがあったり、起動できても動作に難があったりするケースも多いですが、Puppy Linuxを入れたらぜひ試してみたいソフトです。

Puppy Linuxはパソコン初心者にはちょっと厳しいかも

Puppy Linuxは自分自身で調整していくことにより、できることが増えていきます。パソコンをいじる作業が好きな方はいいですが、あまり得意でないという方には少し難しいかもしれません。

Linux自体Windowsと比較して敷居の高いOSですが、その中でもさらにマニアックであるのがPuppy Linuxです。

Ubuntuのシステム要件(最低限必要なスペック)
  • CPU:2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • メモリ:4GB以上
  • ストレージ:HDDまたはSSDで25GB以上の空き容量
  • DVDドライブまたはUSBポートが必要
  • インターネットアクセス(推奨)

パソコンのスペックが足りているのであれば、Ubuntuを入れればもう少しわかりやすく見栄えも良いのですが、Puppy Linuxの導入を検討しているということは、スペックの面で厳しいということだと思います。

Puppy Linuxが難しいと感じたら、比較的軽いLinuxBeenを試してみてもいいでしょう。画面もWindowsXPに近いので、違和感なく使用できる可能性が高いです。

Puppy Linuxのまとめ

以上Puppy Linuxについて解説させて頂きました。

数あるLinuxのディストリビューションの中でも特に軽量なのがPuppy Linuxです。システム要件がゆるく低スペックなパソコンでも動作するため、かなり古いパソコンでも導入できるのが魅力です。

ソフトについてもオフィスソフトのLibreOfficeをはじめ、GoogleChromeでブラウジングできたり、画像編集はGIMPが使えたりと、一通りのことは十分できます。

最新の情報やわからないことがあっても、Puppy Linux 日本語 フォーラムが頼りになります。

もし眠っている古いパソコンがあるなら、廃棄する前にPuppy Linuxを試してみるのもアリだと思いますよ。

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