今回はマザーボードの選び方、そして中古で購入する際の注意についてもお話していきます。
マザーボードの寿命は?
マザーボードの寿命は、パソコンの使用状況・環境に大きく影響を受けます。
一般的にマザーボードの寿命は3~5年とされており、5~10年またはそれ以上長く動作するという報告もあります。ただ正直なところ、当たり外れもありますね。
マザーボードの寿命に一番影響するのが電力の供給とノイズの除去を行う「コンデンサ」です。
コンデンサの寿命は65℃、32,000時間(1,333日)という”目安”がありますが、これは1日24時間使用した場合に3.65年持つという計算になります。1日6時間使用する場合はその4倍の14.6年です。
以上から、パソコンの使い方によっては10年以上は持ちそうです。
またマザーボードにはボタン電池が取り付けられています。電池の残量がなくなると、BIOSに直接保存された様々な設定が消えてしまいます。例えば、時計が止まります。
中古のマザーボードの場合、ボタン電池が切れている可能性がありますので、自作する場合、組み立てる前に電池を交換しておくことをおすすめします。一般的なマザーボードに使われているボタン電池は「CR2032」です。
マザーボードが故障した時の症状は?
マザーボードが故障した時は以下のような症状がみられることが多いです。故障の前兆症状である場合もあります。
- 時計がずれる、狂う
- フリーズする
- 電源が入らない
- 電源が落ちる
- ビープ音が鳴る
- ディスプレイの映像が安定しない
パソコンを再起動しても時計がずれる場合は、ボタン電池の寿命であることが多いです。電池を交換すれば改善します。
それ以外の症状が出た場合については、修理するか、マザーボードを新たに購入するかの二択です。
マザーボードの修理は非常に高額であり、相場は約5万円。場合によっては新品で購入した方がいいまであります。
中古のマザーボードは新品と比較してそれほど安くはない
中古のマザーボードを購入するメリットとして、新品よりも価格が安いことが挙げられますが、正直そこまで安くはないんですね。
購入するマザーボードによっては、新品の方が安いという現象が見られる場合もあります。またメーカーの保証も切れていることが多く、あえて中古のマザーボードに手を出す必要性は低いと考えます。
可能な限りマザーボードは新品での購入をオススメします。
マザーボードは価格によって内容が異なってくる
マザーボードの価格を左右するのは、サイズとチップセット、端子の数です。
基本的に高価なマザーボードは、高性能なチップセットを積んでおり、他のマザーボードにない機能を備えていたりします。
例えば、周波数を元々の設定以上に高めることによって処理能力を高める「オーバークロック」は元々非公式な機能でした。しかしマザーボードの種類によっては、このオーバークロックに正式に対応していることがあります。
他にも安価なマザーボードよりも高価なマザーボードの方が、メモリやその他のパーツ用の端子の数が多く、拡張性が高いです。
マザーボードも、CPUや電源、メモリと同じように自分の扱う用途に見合った性能のものを購入するようにしましょう。
ジャンク品・中古品のマザーボードを選ぶときの注意点
マザーボードは新品での購入をおすすめしますが、中古のマザーボードを購入する際の注意点を解説します。
まずはじめに注意が必要なのは規格の確認です。古いマザーボードではDDRやDDR2といった古いメモリにのみ対応しているため、現在販売されているDDR3やDDR4のメモリは使用できません。
この他にも、CPUなどに規格があります。細かい部分がわからない方は、型番をネットで調べてみてください。
次に注意したいのは、マザーボードに取り付けられている部品が破損していないかどうか確認するということです。
例えばCPUソケット。ピンが曲がっていると、CPUを認識できませんので注意が必要です。
特にジャンク品のマザーボードの場合は、店側でも乱雑にケースに放り込まれていることがありますので、しっかりと確認した上で購入するようにしてください。
中古のマザーボードを購入する際は、これらに気をつける必要があります。またジャンク品は基本的に動作確認されていませんので、動かない可能性も考慮した上で購入してくださいね。