micro-ATXはATXよりも小さなマザーボード
パソコンのマザーボードには、ATXとmicro-ATX、そしてMini-ITXという規格があります。
この記事で紹介するmicro-ATXは、一番大きなサイズであるATXの次に大きい規格となっています。一番小さいのは、現時点ではMini-ITXです。
micro-ATXのマザーボードはサイズだけでなく、基本的に価格も安いことが特徴です。それでは、一体どんなメリットとでメリットがあるかを検証していきましょう。
省スペースで済むかつ、安価で自作を行うことができるのがメリット
ATXサイズのマザーボードは、平均8000~20000円程度で購入することができます。
今回紹介するmicro-ATXの場合は、5000~15000円が相場です。性能・拡張性によって値段が変動しています。
そしてケースもATXより安いものがたくさんあります。Amazonでは6000~10000円程度で、様々なケースを購入することが可能です。
micro-ATXのマザーボードは、多くの場合ATXのPCケースにも入れることが可能です。そのため、現在ATXのケースを持っていたり中古ショップで安く販売されているATXケースを見つけたりした場合は、とても安価に必要なパーツを揃えることができます。
ATX規格でパソコンを作る場合は置き場所を取ってしまいますが、micro-ATXだとケースのサイズも小さくなりますので敷居もまた低くなるというメリットがあります。
安価かつ気軽にパソコンを作れることは、大きな魅力ですね。しかし、サイズの小ささは実はデメリットでもあります。
ケース内部が密集するためパーツの構成に注意が必要
自作PC初心者の方には、micro-ATXでの自作は少し敷居が高いということを知っておいたほうが良いでしょう。
何故かというと、micro-ATXのケースはサイズが小さいからです。サイズが小さいことによって、内部に入れられるパーツに制限が出てきます。例えば大きいグラフィックボードやファンを入れられませんし、ハードディスクの増設も困難です。
それだけではありません。内部が狭いため、配線で苦労することとなります。マザーボードやハードディスクには、PC電源から伸びるたくさんの線を取り付ける必要がありますよね。
それらが干渉しあって、上手くパソコンが作動しないことがあります。位置調整をすれば問題ないのですが、窮屈なため難しくコツがいるので、大きなケースで扱うATXのマザーボードで一度パソコンを自作したことがある人に、micro-ATXがおすすめです。
もっとも組み立て工程自体は同じであるため、あえてmicro-ATXで自作に初挑戦してみるのも面白いかもしれません。投げ出さずに取り組めば、数時間で完成させることができます。