中古パソコンにはLinuxが導入されているものが販売されている
中古パソコン市場には、OSとしてLinuxが導入された状態で販売されているパソコンがあります。デスクトップ、ノートパソコンそれぞれに存在しますので、中古パソコンを探している方であれば見かける機会は多いでしょう。
中古ショップの店頭よりも、ネットショップやネットオークション、フリマサイトといった媒体で多く出品されています。この記事では、中古のLinux導入済みパソコンについて解説していきたいと思います。
OSがないパソコンを販売するにあたってOSを導入している
パソコンにLinuxのOSを入れて販売する、業者・出品者側にとって最大の理由は、買えば動くという前提を作ることで購入してもらえる確率を増やすためです。
OSが入っていないパソコンには、OSを入れる必要がありますよね。しかしそれは、手順を理解していない人にはとてもハードルが高いものです。そのため、なかなか売れません。
あらかじめWindowsのOSを入れておけばたくさんの人に目をつけて貰えますが、Windowsは有料です。さらに、古いパソコンの場合は現在販売されているWindows10や8.1が動かない可能性もあります。
そして、仮にそのパソコンで動くWindowsのOSを導入してから販売するとしても、買う側からすればOSが入っているのは当たり前のこと。市場には、Windows導入済みの中古パソコンがたくさんあります。
つまり、金額にそのままOS導入の経費を上乗せしたところで誰も買ってはくれないことが予想されます。売るにはある程度の値引きをする必要があり、結果的に損をしてしまうのです。
Windowsだとあまり売る側にメリットがありませんが、LinuxのOSであれば、元手が0円ですので問題ありません。
Linux系のOSではネットサーフィン程度は普通に行えますし、Office互換ソフトで文書を製作することもできます。
つまり必要最低限の機能は備えていますので、あまりパソコンに詳しくなく、特定の用途にしか使用しないという人に購入してもらえる可能性があるということです。
Linux導入済みの中古パソコンは10年以上前の機種が多い
ヤフオクなどで購入できるLinux導入済みパソコンは、基本的に古い機種です。
多くの場合は型番が説明欄に記載されていますので、調べてみてください。2004~2009年頃のパソコンが、現在では主流です。
そしてそのパソコンについて調べてみると、通常のWindowsが導入されているものでも、多くは同程度かそれ以下の金額で購入できることに気づくでしょう。
つまり、基本的にLinux導入済みのパソコンをわざわざ買うことは損です。その機種に魅力を感じた場合でも、普通にWindowsが導入されているものを購入した方がなにかと便利だということです。
ただしWindowsXP以前のWindowsが導入されているものの場合はOSのサポートが切れているため、取り扱いには気をつける必要があります。