お金を湯水の如く使える方であれば、何も考えず欲しいモニターを購入できますが、私を含め多くの方はそうはいきませんよね。
そんな予算が限られている場合、選択肢に挙がるのが中古のモニターです。
中古のモニターは新品と比較して、かなり安く購入することができます。物によっては1万円単位で違うことも。
ただ中古のモニターを購入する際、確認するのは値段だけではなく、注意すべきポイントがいくつかあります。
この記事では、中古の液晶モニターを購入する際の選び方や失敗しないための注意点についてお伝えします。
目次
モニターの需要は増え続けている

デスクトップパソコンは、一体型を除いて別途モニターを購入する必要があります。
一方、持ち運びを重視してノートパソコンを使用している方も、家では大きなモニターに接続して、デスクトップのように使用するパターンが増えています。
新型コロナウイルス感染症の流行により、在宅勤務が増えたこともあるのでしょう。モニターの需要はかなり高くなっているのです。
ちなみに管理人も、「14インチのノートパソコン + 27インチのモニター」といった運用方法ですね。
モニターのサイズが大きいと、表示できる情報が一気に増えるため、作業効率が大幅にアップ!

モニターではないけど、家に大画面のテレビがあります。
それを使っちゃダメなの?
もちろんOKです。
パソコンで何をするかは人それぞれですが、仮に仕事だとしても、居間のテレビでは家族の目が気になり集中できないという方も多いと思います。
また、個人情報や企業秘密などを取り扱う場合もあるかもしれません。
こういった場合にも、モニターを別途購入する必要がありますね。
世界的な半導体不足と物流コストの影響でモニターは値上がり傾向

新型コロナウイルス感染症の世界的流行、ロシアのウクライナ侵攻の影響、原油の値上がりなどもあり、モニターの価格は上昇傾向にあります。
加えて先ほどもお話しましたが、在宅ワークが増えたことにより、モニターの需要も増えています。
新型コロナが落ち着いて、戦争も終われば元の価格に戻ると思いますが、それはもうしばらくかかりそうですね。
また、モニターの価格はサイズが大きくなるほど高くなりますが、特に30インチを超えたくらいから一気に跳ね上がります。
モニターにかけられる予算も限られているという方も多く、だからこそ今、中古モニターの市場がアツイというわけです。
数千円で購入できる中古モニターは基本的に低性能

中古の液晶モニターは中古パソコンショップで大量に販売されています。
例えば上の画像はジャンクワールドのものですが、安い物であれば2,000~4,000円程度で購入することができます。
値段だけを見ると確かに安いですが、
- キズやムラが目立つ
- 接続端子はVGA(D-sub15ピン)のみ
- 解像度が低い(WSVGA(1024×600)、WXGA(1280×768)、SXGA (1280×1024))
- 形状がスクエアが多い
など、商品状態や使い勝手が悪い傾向にあります。
予算が数千円と限られていたり、モニターが故障して代替品が届くまでのつなぎ、ということであれば購入するのもアリです。
しかし、そうでなければもう少しスペックの高いモニターを購入することをオススメします。
中古のメリットを生かしたモニターの選び方【管理人オススメスペック】

管理人は今までに、プライベートと仕事合わせて15個以上のモニターを使用してきました。Amazonだけでも4つほど購入しています。
そこから「他人にオススメするならコレ」というスペックが見えてきました。それがコチラです。
- 画面サイズ:24インチまたは27インチ
- 解像度:1920×1080(フルHD)
- タイプ:IPS
- 表面処理:ノングレア
- 形状:ワイド
現時点でどのようなモニターを購入するのか既に決まっている方は、読み飛ばして頂いて大丈夫です。
ただ、どれくらいのスペックのモニターを購入すればいいのか迷っている、という方は参考にしてください。
画面サイズ:24インチまたは27インチ
画面サイズは20インチ以下から32インチまで使用してきましたが、色んな用途に対応可能な24~27インチをオススメします。
実はこの記事も、BenQのGW2780という27インチのモニターに、ノートパソコンを接続して書いています。
このモニターは他にも
- Amazon Fire TV Stick(Amazon Prime VideoやNetflixの視聴)
- Nintendo Switch
- XBOX SeriesS
などで使っていますが、非常に快適。
27インチは、仕事からプライベートまで幅広い用途で使えますので、オススメです。ただ、部屋の大きさや予算に応じて、24インチを選んでも問題ないと思います。
GW2780のレビューはこちらが参考になります。
解像度:1920×1080(フルHD)
名称 | 解像度 |
HD(High Definition) | 1280×720 |
HD+ | 1600×900 |
WSXGA(Wide Super-XGA) | 1600×900 |
FHD(Full High Definition) | 1920×1080 |
4K | 3840×2160 |
解像度が低すぎると画面に表示される情報が少ないため、可能であればフルHD(1920×1080)をオススメします。
「解像度は高いほど良い」と思っている方もいるかもしれませんが、これは用途によりますし、高解像度ほどそれを活かすには大きな画面サイズが必要となります。
よほど高性能なゲーミングPCやPlayStation5、XBOXSeriesXといった高性能家庭用ゲーム機で使用する場合を除き、解像度はフルHDで十分です。
例えば4K解像度の場合、動画の視聴やハイエンドPC・ゲーム機には向いています。
しかし、オフィスソフトを使った作業がメインの場合、標準では文字が小さく表示されてしまうため、かえって見づらくなってしまいます。
パソコンの設定で拡大して表示することはできますが、画面がボケたような感じに。
フルHDは動画の視聴からオフィスソフトでの作業、通常ゲームなど全てに対応できますのでオススメです。
タイプ:IPS
液晶タイプには大きくTN、VA、IPSの3つがあります。
TNとVA方式は視野角が狭く、見る角度が変わると色や輝度の変化が大きいため、多少値段は上がりますが、管理人はIPSをオススメします。
目の疲れ具合もIPSがダントツで少ない。
「ゲームをするなら応答速度に優れたTNが良い」という意見もありますが、APEXやFortniteなどをよほどやり込んでいる方でなければ、そこまで影響はないかと思います。
表面処理:ノングレア
液晶の表面処理には大きくグレア(光沢)とノングレア(非光沢)の2つに分かれます(ハーフグレアなどもありますがここでは割愛)。それぞれの特徴は以下。
- グレア:黒の表現が美しくメリハリがあり、動画の視聴に向いているが、外光の映り込みが目立ち眼精疲労が酷い。
- ノングレア:グレアよりも発色が地味、外光の映り込みが少ないため目が疲れにくく、長時間の作業に向いている。
歳のせいもあるかもしれませんが、グレアはとにかく眩しくて目が疲れます。
一方ノングレアは目が疲れにくく、作業を終えた後の疲労感が全然違うんですよね。
ノングレアはグレアと比較して発色が地味ではありますが、クリエイティブ用途でもない限り管理人はノングレアをオススメします。
形状:ワイド
モニターの形状で代表的なのはスクエア(4:3)とワイド(16:9)の2つ。
スクエアはオフィス用途以外ではほぼ見かけませんので、モニターと聞いて多くの人が頭に浮かぶのはワイドの方でしょうか。
形状についてはワイド一択。理由は動画が16:9で作成されているからです。
スクエアで視聴すると動画の周りに黒帯が表示されることになります。これ人によっては結構なストレスになるんですよね。
「文書作成ならスクエアが良い」とも言われていますが、両方使用経験のある管理人はそこまでの優位性を感じませんでした。全然ワイドで問題ないですよ。
以上から、設置するスペースが限られているという以外、形状はワイドを選ぶのが間違いないです。
中古モニターを購入する時の注意点

中古のモニターを購入する際に必ずチェックして頂きたいのが、
- 使用するデバイスと接続可能かどうか
- スピーカーが搭載されているか
- 販売元が信用できるかどうか
この3つです。順番に解説していきます。
使用するデバイスと接続可能かどうか

モニターに搭載されている端子と接続予定のデバイス(PCやタブレットなど)が接続可能かどうか、必ず確認してから購入するようにしてください。
具体的には以下のようなものがあります。
- DisplayPort
- HDMI
- DVI
- VGA(D-sub15ピン)
- MHL
- Type-C
- Thunderbolt3/4
7つ全てが搭載されているモニターは少なく、HDMI、VGAは標準搭載、機種によってDisplayPortやType-Cなどが搭載されているパターンが多いかと思います。
やはり一番採用されているのはHDMI。
DVIやVGAは音声を出力するには別途音声ケーブルが必要でしたが、HDMIはケーブル1本で映像と音声を出力できますので配線もスッキリ。
地デジ対応テレビやブルーレイ・DVDレコーダー、家庭用ゲーム機など多くの機器がHDMI端子に対応しています。
よくある事例として、パソコンに詳しくない初心者の方に多いのですが、セールで価格だけを見て購入した結果…

これHDMI端子ないじゃん…
このように、商品が到着して気付くなんてケースもあります。一番大事なことなんですが、意外と忘れがちなんですよね。

あと、対応する接続用のディスプレイケーブルも忘れずに購入するようにしてください(もちろん手持ちがある場合は買わなくてもOK)。
例えばHDMIケーブルですが、普段使いであればこれで十分です。1,000円もしませんので、新品で購入しちゃいましょう。

間違って接続端子が違うモニターを買ってしまった…
大丈夫です!
救済措置がありますのでご安心ください。
上のような接続コネクタ(変換ケーブル)を別途購入すればOK。Amazonなどで1,000円程度で購入することができます。
とはいえ、そもそも無駄な買い物なので、必ず確認してから購入するようにして下さいね。
スピーカーが搭載されているか
意外と盲点なのが、スピーカー非搭載のモニターが結構あるということ。
スピーカーが搭載されていないモニターの場合、当然ですがスピーカーも別途購入する必要があります。
少しでも出費を抑えたい方はスピーカーが内蔵されたモニターを選びましょう。こちらもディスプレイケーブル同様、手持ちのスピーカーがあればもちろん使用可能です。
販売元が信用できるかどうか
最後に一番重要なポイント。販売元の信頼性です。
ここまで中古パソコンショップで購入することを前提にお話してきましたが、モニターを購入できるのは中古パソコンショップだけではありません。
メルカリやヤフオク、ラクマなどのフリマサイト、ハードオフなどのリサイクルショップなどでも中古モニターは販売されています。
価格だけを見ると、フリマサイトやリサイクルショップの方が安い場合もありますが、管理人はオススメしません。
フリマサイトは全員ではないものの、傷や汚れ、故障具合を隠して出品する人がいますし、そもそも「美品」「未使用」に近いといった商品の状態はあくまで個人の見解。
実際商品説明通りの状態かどうかは到着しなければわからないため、ある意味博打に近いものがあります。管理人も痛い目にあったことは1度や2度ではありません。
仮に問題ない商品を出品している人でも、運送中に破損があった時のことを考えると、フリマサイトの利用は避けた方が無難でしょう。
リサイクルショップについても、どこまで動作確認されているのかわからないところもあり、保証もないことがほとんどです。
中古モニター購入は保証がある「中古パソコン専門店」で


この場合、同じ商品の在庫があれば交換、ない場合は同等品(購入商品に近いスペックの商品)に交換、同等品も用意できない場合は返金という流れになります。
フリマサイトやリサイクルショップにはない圧倒的な安心感があります。
以上から管理人は、信用できる中古パソコン専門店での購入をオススメします。
まとめ
- 画面サイズ:24インチまたは27インチがオススメ
- 解像度:1920×1080(フルHD)がオススメ
- タイプ:IPSがオススメ
- 表面処理:ノングレアがオススメ
- 形状:ワイドがオススメ
- 購入時は使用するデバイスと接続可能かどうか確認、ケーブルの用意も忘れずに
- スピーカーが搭載されているか確認、できれば内蔵タイプを選択
- 販売元が信用できる「中古パソコン専門店」がオススメ
以上簡単ではありますが、中古の液晶モニター購入時の注意点について説明させて頂きました。
パソコンのモニターを少しでも安く購入したいという方は、ぜひ参考にして頂けると嬉しいです。
中古のモニターの購入を検討されている方は、リサイクルショップなどではなく、保証・サポートがしっかりしている専門店がオススメ。
中古パソコン専門店では買取の際、熟練のスタッフが鑑定し、厳しいチェックをクリアしたものだけが販売されています。
また、実店舗で展開するショップよりもコストパフォーマンスに優れ、保証が充実しているのも嬉しいポイント。
OraOrA!(オラオラ)

先ほど実際に検索してみましたが、101件ヒットしました。
10,000円程度のお手頃なモニターから、高性能なゲーミングモニターまで多数の商品が確認できました。
そして本当に安いです。
また、OraOrA!(オラオラ)
はモニターだけでなく、中古パソコンのコストパフォーマンスも半端ないです。
パソコンとモニター両方の購入を検討されている方は、セットで買うとよりオトクですよ。
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